こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
ポワント歴が何年でも、甲の上のリボンが緩んでくる問題には頭を抱えている方も多いのではないのでしょうか?
そのお悩みをなんと今すぐに! 解消したいと思います! ほぼほぼ! 9割!!笑
ざっとWebで検索してみましたが、他ではあまり言及されていないようです。その解決法を早速お伝えすると…
「リボンの長さを必要最低限に留めること」です。
えっ? それだけ? と拍子抜けですよね。血流が止まるまでぎっちぎちにリボンを締める必要はないんです!!
今から詳しく解説いたしますので、よろしければ長さなどご参考にどうぞ~!
リボンが緩むいちばんの原因
ポワントやサテンシューズを履いていると、このようにリボンの交差部分が浮いてきてしまうのが悩みの種ですよね。
こうなってしまう主な原因、それは『リボンの長さが適切でない』ため。
リボンは長ければ長いほど足首の部分だけが締まり、その分、交差部分は浮いてきてしまうんです。
そして多くの方は浮かないようリボンをきつく、更にきつく結んでしまう傾向があるのではないでしょうか。しかしその結果アキレス腱に負担がかかったり、足首の動きが制限されて思うように動かせなくなってしまいます!
血が通わなくなった青い足に救いの手を差し伸べるかのごとく、ゴム付きのリボンがショップに並んだりもしていますよね。でも伸縮性がありますから、足に沿うことはしても、アテールとオンポワントの中間を助けてくれるかと言えばそうでもありません。
最適な解決法はやはり、リボンの長さを必要最低限に留めることなのです。
リボンの長さは意外と短くても大丈夫
今からその『必要最低限の長さ』をお伝えします。
最低必要限の長さでも、脱げたり取れたりはしませんので安心してくださいね。(もし取れるようなら、シューズのサイズ自体が合っていないのかもしれません)
皆さんのリボンの結び目がどこ派かは分かりませんが、筆者のように内くるぶしとアキレス腱の中間ほどで結ぶ方でしたら、以下画像をご参照なさってください。
また、Twitterにも短い動画をアップしましたので、併せて見て頂けるとより把握しやすいかと存じます。
シューズが脱げることを恐れて足首をハムのようにぎっちぎちに巻く必要はなかったのですね。むしろ「首を絞める」という熟語の通り、足首を締めることで自分の首をも絞めてしまいます! ひぃぃ、なんてこったー!!
リボンが緩む他の理由
また、他の理由としては
- リボンを巻くときの足の角度
- リボンを縫い付ける位置
などが考えられるかと思います。
筆者は(動画を参照して頂ければ分かりやすいですが)足をフレックスにした状態、つまりプリエの位置を想定してリボンを結びます。なぜならそこがリボンの最も張る地点だからです。
そしてリボンを縫い付ける位置。かかとに近付くにつれて足首との対角線が失われるのでそちらもリボンが緩む原因になるかと思います。すっときれいなXを描く斜めのラインを見つけてみて下さいね。シャネルのブランドマークみたいなCにならないよう。たとえお好きでもここはグッと我慢です。笑
終わりに
いかがでしたか? 理由がリボンが長すぎただけだったなんて、拍子抜けですよね。
この記事で、世界中のうっ血した足首をひとつでも多く救えたら幸いです。
ご参考までに、筆者の使用しているリボンは、Chacott(チャコット)さんで買ったもの。
劇場から支給されるリボンがありますが、このちょうどいい固さがドゥミポワント時にしっかりサポートしてくれるので、これを使っています。
ロールはかなり長持ちなので、失敗のないようまずは1足分のお試しから。
サテンシューズやピンク系ポワントにぴったりな『ロイヤルピンク』と、フリードなどによく馴染む『ヨーロピアンピンク』の2色から選べます。
最後に! おうちでレッスンするときは滑って(または滑らなさすぎで)怪我をしてはいけませんから、ダンスマットはちゃんと敷こうね!
リボンの縫い付け方や、筆者がしているようなポワントのプラットフォーム(爪先で立つ部分)のかがり方は、既に色々なダンサーが説明してくださっているので省略しますね。でももしリクエストがあるなら公開いたしますので、コメントやTwitterのDMなどからお気軽にどうぞ!
あと、上達のためのコツなどをこちらにまとめてありますので、よろしければ併せてご活用ください♪
皆さんの健康なポワントワークをお祈りしております! それではまた~!
コメント