こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
普段はバレエやドイツ、そしてドイツの劇場のことなど書いておりますが、今回は『初めてのオランダ旅ブログ』第2回となっておりますー! まったりお付き合いください♪
こちら前回:【2021オランダ旅】1日目①:旅の始まり~アムステルダム南駅【これだからドイツ鉄道は】
~前回までのあらすじ~
アムステルダム南駅に着いた千帆は、ドイツの駅にはない改札口を見て焦りまくるのであった。
改札突破
ドイツ鉄道の電子乗車券には、QRコードがついている。車内点検でもそれを読みこむことで、相手の機器に情報が表示される仕様だ。どの駅で乗り換えするか、どの電車に乗ることが許されているのか、などなど。
オランダのシステムはさっぱり分からんけど…
いちかばちか…(っていうか、手持ちからきれるカードはこれしかねぇ…)
このスマホ、もといQRコードを…
かざす…っ!!
「ピッ」
開いた!! 改札突破!! おめでとう!!!
誰もいないのをいいことに、両腕上げてガッツポーズしちゃったよ。笑
乗車券に書いてる降車駅と違うから、もしかして弾かれるかもと焦った…(半べそ)乗車券の有無を判別してるだけなのかな?
いやーなんかすごいハイテク化してるのね、オランダって。びっくりしますた。
街がしゃれおつすぎる件
正直に告白しますとわたくしね、オランダには、ドイツとそう変わらないのどかな風景が広がってると思ってたの。
とんでもない思い違いでした。
びびった。いやスタイリッシュすぎん? 赤レンガと白黒を基調とした住宅が整然と、無尽に続いているのは圧巻。
自転車大国だけあって、歩道の横に専用道路がありますね。歩いてる人より自転車乗ってる人のが多かったりして。
直角に飛び出たエントランスってなにそれ、かわいすぎん?
造形美が過ぎる。美しすぎて困ることなどないと言わんばかり。中はどうなってるんやろ…。
このキャラクターはよく分からんけれども。笑
どこであろうとおちゃらける。たとえ歩道だろうと。
奇跡のコンセルトヘボウ
オランダ語で『コンサートホール』を意味するコンセルトヘボウは、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のホーム。1888年こけら落としか…私のちょうど100歳年上やん。(どうでもいい)
音楽ホールの知識がない方が設計したおかげで、大ホールの形状は、通常では到底ありえない直方体。…がしかし、なぜか奇跡的にオケの残響が素晴らしくなっちゃったという逸話のあるホールです。
もちろん演奏会がないか調べてはみたのだけどね。今回は残念でした。またいつか!
ホテル着
ホテルは、美術館からほど近いところに取りました♪
この時点で薄々は感じてたが、オランダの階段は総じて傾斜がすごいきつい。そして、あんな大きい足に対して、ステップの幅が狭い。だからちょっと身体の角度をナナメにとって上り下りせざるをえないのが、自分でも妙に芝居がかってて面白い。笑
チェックインに向かうと、マスク姿の私たちを見たおいちゃんがにっこり一言。
「もうマスクせんでもええんやでー!」
この日は7月3日。オランダではちょうどその2日前からコロナ対策が緩和されたばかりで、なんと屋内でもマスクが要らなくなってました。(電車など公共交通機関のみ着用義務)
ドイツより緩くなってるからチャンスかも、と思って来たけども、逆に気を引き締めたほうがいいのかな。今日は一応サタデーナイやし。
「アムステルダムは初めて?」
はい! と返事をすればマップを取り出し、美術館への行き方や旧市街の歩き方などを丁寧に説明してくれるおいちゃん。めっちゃにっこにこしてはるで。かれこれ5分はノンストップのその説明、そのテンションで来る人全員にしてはんねやろか。してはんねやろな。生まれてこの方フレンドリーですって感じやもん。多分もう産声から笑ってはったで。
おいちゃんと同じくフレンドリーな価格の、コンパクトなお部屋。私は旅先のホテルは「寝れりゃいいっす」的な感覚なので、こんなふうに期待以上に小綺麗だととても嬉しい。
窓は木枠の上げ下げタイプで、オランダらしいキュートなものだった。なぜ写真を撮らなかったのか。悔やまれる…。
夕飯をとりに旧市街へ!
とっとと荷物を置いて、旧市街へ♪
橋とカナール(運河)がいっぱい! 自転車もいっぱい! 素敵なおうちいっぱい!
でも写真あんまり撮れない! なぜなら冷たい雨がしとしと降ってるから!
…誰や、折り畳み傘なんぞ要らんて言うたやつは…(私以外におらん)
カーディガンを頭から被ってしのぎつつ、着きました。新マーケット広場にあるカフェレストランです。
17世紀頃はここで開かれていたマーケットの計量所として使用されていたもよう。確かにデ・ワーグ(って読ますんかな?)という名前は、ドイツ語でいう天秤『Waage(ヴァーゲ)』を連想させる。
ちなみにドイツ語とオランダ語って似ているようで、やっぱり別の言葉です。聴いてもさっぱり分かりません☆
花の国とも呼ばれるオランダの店先には、右下に見えるような大きな花束が活けてあることが多かった。枯れた花束をそのまま隣に残してあるのも多々見受けられた。
朽ちたあとも花を愛でるその心持ちが感じられて、なんだかじ~んとくる…。
おや、後ろの絵画に気付かれましたか? 鋭いですね~!
実はここ、オランダの画家レンブラント・ファン・レインゆかりの地。当時ギルドとして使用されてた2階で、彼の出世作とも言える『テュルプ博士の解剖学講義』が描かれたんですって。これですね。
カメラのない時代、自分たちの姿をいわば集合写真のように残せることに加え、今にも動きだしそうなこの臨場感。この1枚を機に売れっ子になっていったそう。(明日も彼の『夜警』を観に行きます!)
カウンターから左に視線を移すと…
おっ…趣ィ~~~!!!
私の心に異国情緒のハリケーンが吹き荒れる…。やはりワシの目に狂いはなかった…ここに決めて大正解…♡(TωT)
外見に負けず劣らずの内装に大興奮で案内された席につく。テーブルを担当してくれたおねいちゃんのまたフレンドリーなこと! こっちって『にっこにこ』がデフォルトなの? そのスマイル、テイクアウトしたい。
「メインコースの本日の魚をご紹介します♪ ○○、○○と、ダッチ・マッスルです♪ ではごゆっくり♪」
えっ、あ、はい。……えっ? なんてった? ダッチ・マッスル? オランダの筋肉??
どうする!? 食べちゃう!? 筋肉隆々そうなダッチ・マッスル!?
次回につづく!
今回の記事に出てきたホテルとレストランの情報
ホテル:Vondel Garden Hotel
レストラン:In De Waag
コメント
いつもバレエのコツ 読ませてもらってます。むっちゃおもろい口調が好きです。(わたしも大阪人です。)
今回オランダの旅!懐かしくて初めてコメント書かせてもらいました。
わたしもアムスに住んでたから!
またヨーロッパ行ったらオランダのナショナルバレエやら、ドイツの川端さんの舞台見に行きたいです。
オランダのゆるーいちょっと風変わりないバレエ、オペラ好きでした。
川端さんのバレエとの距離感もええ感じで、好きです。
オランダとドイツの街中の広告の違いって感じましたか?オランダって本当に根っから明るいと思いませんでしたか?ドイツは真面目っぽいなあって私は思ってました。
これからも川端さんの楽しいブログ待ってます。