ドイツからこんにちは! 筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
今年は秋晴れ日が少ないです…。去年は薄着を楽しめる、ぽかぽかした秋だったんだけどなあ。ああいう年は珍しいんですね、やはり。
さてさて今日は! 筆者の住む街コブレンツの旧市街をぐるっとお散歩しようかな、なんて。
絶対コブレンツに行くぞー! と意気込まれている方にはネタバレになってしまうので、読まない方がいいのかも? ドイツ歌劇場シリーズの中ではなぜか不思議なほど読まれなかった、オーケストラについての記事などどうぞ!笑
ドイツの劇場にはどんな職業の人が働いているの? ~オーケストラ編~
大丈夫な方は、筆者と一緒におしゃべりでもしながらお散歩しましょう。待ち合わせはお昼に、劇場の従業員用裏口でよろしいですか? お会いできるのを楽しみにしています。
とりあえずシェンゲル坊やに会いにいきましょう
雲一つないとはいきませんが、いいかんじに晴れましたね。それでは参りましょうか。れっつらごー!
あっ、すぐそこにお城があって、ぱっと見ただけでは分からないところに素敵なお庭への入口があるのですが、それはまた別の機会にいたしましょうね。
旧市街はすぐそこなんですよ。とりあえずシェンゲル坊やに会いに行きましょう。そこを右に曲がったところにいますよ。
建物の影に隠れていてね、最初この街に観光に来たときは見つけられなかったものです。笑
1794~1813年までの20年間この街がフランスに帰属していた頃、当時生まれた子どもはよく「ジャン」と名付けられてたんですね。ドイツでいうヨハンとかハンスみたいな、ごくありふれた名前として。
その小粋な「ジャン」がドイツ人のお口で「シャン」と発音されるようになり、ついには「シェンゲル」なんて原作クラッシャー…おっと失礼。独自の愛称に発展していったってわけですね。
シェンゲル坊やは人気者でね、いつでも観光客に囲まれているんです。…まあ、今はこんなご時世なので、誰もいないみたいですが。
わんぱく小僧なので、少し遠巻きからね。結構な勢いで口からお水を吹き出しますから。『ピューと吹く! シェンゲル』ですね。えっ、うすた京介氏をご存知でない? それは失礼。
彼の向かいの建物はギムナジウム。高等学校ですね。昼休みになると一斉に青少年たちが、…今はマスクを付けながら出てくるんです。
なんだかおめかししてるひとが目立つって? ああ、そこの戸籍役場で結婚式があるんでしょうね。ほら、新郎新婦が出てきました。
今年の初めにもそこでうちのボスをお祝いしたばかりですよ。ごくささやかなもので参列はしてないし、来なくていいとは言われたんですけどね。指が凍るかと思うぐらい寒い中皆でクラッカー持って、列を作って待機してましたね。笑
イェズイーテン広場。旧市街の中心にあたる広場ですね
このアーケードはすごく響くので、ストリートミュージシャンがよく弾いてますよ。ここを抜けると、イェズイーテン広場。旧市街の中心にあたる広場ですね。
ちょっと進んで、振り返ってみましょうか。あっ、これはお天気だった昨日の写真なんですけども。笑
右の奥に見えるのが、今通ってきたアーケード。
この広場では頻繁にイベントが開かれますね。春には、ガーデニングマーケットっていうのかしら。植木屋さんがたくさん出店してくれる市があったり、もちろん冬にはクリスマスマーケットも。今年の開催はなくなっちゃいましたけどね。かなしいなあ。
ここいらのカフェは感じがいいです。あと、うちの(厳密には専属じゃないのですが)オーケストラの練習場が近いので、よく音楽家たちにも出くわしますね。
この写真でちょうど真ん中に位置する教会で、私達ダンサーがインプロヴィゼーション(即興)を踊ったこともあるんですよ。
右側の屋根に小さな窓がたくさん並んでいますね。実はこの窓、クリスマスの時期になると…。
あっ、いいことを思いついた! 12月になったらまたここをご案内します。そのときに見せますね。笑
さあ右を向いて。小路を抜けて右に、モーゼル川の方角へ曲がれば私の贔屓のコーヒーショップがあります。前は焙煎所も兼ねていたんですが「煙のせいで辺りがコーヒー臭に包まれる」と住民のクレームが入ってショップだけになったそうなんです。私個人の感覚からすると、住む場所代わってちょうだいってかんじなんですけどー!笑
今日は左に曲がりましょう。もう少し街中を見たいので。
鴨さん。この道の名前はエンテンプフールといって、鴨池ってかんじの意味があるんです。
奥に進むと鴨さんの噴水。でも今日は、その直前で右に曲がっちゃう! あ、ここの角の台所用品のショップで売られてるミニまな板、コブレンツと街のランドマークが彫られててお土産にいいかもね。
この聖母教会は、街のいちばん高いところにそびえる古い教会
よかった、階段の門は開かれてました。上っていくと、リープフラウエン教会のたまねぎ頭が現れます。そしてこちらが正面入口。
うひゃー、風がー!
この聖母教会は、街のいちばん高いところにそびえる古い教会。
元は364~375年頃にホールみたいなものとして建てられたのが5世紀頃にはフランク族により教会として使われるようになり、9~10世紀あたりでほぼ今の造形になったらしい。
そこから長年に渡って付け足したりしたので15~18世紀の重要な建築要素が散りばめられてるんですって。
横からも見てみよう。
正面に戻って、いちばん左の扉からお邪魔しましょうか。静かにね。お帽子は取ってね。
息をのむ美しさよね。カトリックにしては豪勢でもなくて、ちょうどいい素朴さというか。
私自身は無宗教だけれど、どの街に観光に行っても、見かけた教会についつい入ってしまうよ。前世のどこかでヨーロッパに生きて、熱心に祈りを捧げてたりなんかしたのかな。
せっかくだから次の鐘が鳴るまでここに座って、ただただ心を落ち着けませんか?
つづく
コブレンツお散歩シリーズ第1弾でした! もうちょっと、あと2回くらいは続きます。また明日かあさって頃には投稿できたらいいな。
つづき:②秋のコブレンツの旧市街、一緒にまったりお散歩しましょ♪
お付き合いくださりありがとうございました。またね! ちゅーす!
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