こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
オランダ、初!上!陸!
と、いうわけで飛行機の乗り換えするだけだったオランダへ、やっとこさ! ちゃんと行けました~!!
在独17年にして隣国に行ったことないなんて、ありえな……いや、これは典型的な『USJの法則』ですね…。いつでも行けると思ったら結局いつの間にか10年以上経ってたという、共感してくれる人もいらっしゃるかもしれないあるあるです。
さて、今回の行き先はアムステルダム、アペルドールン、そしてユトレヒト♪
お目当てはゴッホの絵画と、ミッフィーちゃんです♡笑
バレエ上達のことも書きたいのですが、鉄は熱いうちに打てといいますし。旅は熱いうちに書けと、そう囁くのよ…私のゴーストが…。(私が何かよく分からないことを言い出したら大概なにかのパロディです。ググってください。笑)
しばらくはこちらを復習するという形で、お待ちくださいませ…!
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旅の始まり
(※7月頭の旅行を、8月の夏季休暇中に書いています)
あなたの「旅が始まる」実感は、いつ湧くか?
目的地の下調べ中? 電車や美術館のチケットを予約したとき?
私の場合それは、服を選ぶ時点で始まる。
心から気にいったものしか買わないおかげで、クローゼットからは中々お洋服が減らない。その沢山の中からオランダへの旅にふさわしい精鋭を見繕う。まるで手塩にかけて育て上げたポケモンから、挑戦相手の個性を踏まえたチームを編成するように。
木靴はないので、せめて刺繍で「っぽさ」を出しとこう。トルコ色の花が首元を彩るブラウス。ハイウエストで履けるスカートの素材はコーデュロイ。…7月にコーデュロイ。うむ…。いや、気温20℃もないならアリでしょう。
温度調節にユニクロのカシミヤカーディガン。あと、ゴッホの絵に会いに行くときは、彼好みのジャポニスムを意識したトップスを着るんだ。えへへ…ってデートかよ!!!(強めのツッコミ)
天気予報を片手に小芝居混じり、うにゃうにゃと考えているときに私の気持ちは高揚しだすのだ。
滞在中のお天気はあまりよくないみたい。迷った末に、小さなリュックから折り畳み傘を抜き取った。私はスイスの山の空を、目が痛むほど濃い青色に晴れさせた女…。なんとかなるに違いない。
コロナ禍以来の旅
旅の出発はお昼過ぎ。
同僚の何人かは今夜、ウェスト・サイド・ストーリーの初演を迎える。私の分まで舞台を楽しんでほしいところ。きみたちに代わって、私は3.5連休を満喫してこようじゃないか。
電車には、文字通り飛び乗った。発車時刻ぎりぎりだったわけじゃなくって、なにせ1年以上も外泊をともなう旅をしなかったものだから足取りが軽すぎたのだ。マスクの下で、緩みきった頬が戻らない。(現在、公共交通機関ではマスクを付ける規則です)
途中の乗り換え駅、Köln Ehrenfeld(ケルン・エーレンフェルド)でコーヒーを調達。…しようと思って階段を下りたけど、なんか上級者向けのペイントが待ち構えてた。なんじゃこりゃ。
まさかそんな…コーヒーをテイクアウトできるパン屋さんすらもないというのか…。
怪しげすぎる壁の向こうに現れた文学カフェバー(ドイツによく見られる、本が山積みで読み放題のカフェ)で無事コーヒーをゲット。
あとはICE(特急)に乗ってたらもう、アムステルダム中央駅に着いちゃう! コブレンツから5時間かそこらよ。相方の住む街まで7時間かかる自分の感覚からしたら、だいぶと近い。
るんるん気分も束の間、オランダ目前で謎の停車。そしてドイツ鉄道お決まりのアナウンス。
「え~技術面に問題があるので、停車してます。直り次第出発します。ご理解いただきありがとうございます」
えっ、あ…ま、まあいつものかんじね…。でも乗ってさえいれば着くしね…だいじょぶだいじょぶ…。
~約20分後~
「この電車はキャンセルになりました。最寄り駅まで行きますので、そこで全員降りてください」
立てたフラグは即回収! さっすが俺たちのドイツ鉄道だぜ!!!
今日は大声でぶーぶー叫ぶ人がいなかっただけまだマシなほうだな。
ドイツ旅あるある
ドイツ(とあとイタリアもか)では、電車に乗る前も乗ってからも油断ならないということは覚えておいてほしい。ちなみに最終目的地への到着が1時間以上が遅れると、返金できます。
関連記事:【ドイツ鉄道】返金手続きのらくらく基本ガイド!【遅延多すぎ】
で、Breyell(ブレィエル)というローカルな駅で降ろされ、次の電車を待つ。プラットフォームと駐車場が地続きなので、みんなぐでっと座り込み。こういうときの非常食だよなあと私はハリボーグミをもちゃもちゃ食す。
しびれをきらしてタクシーを呼ぶ人が出てきた頃に、次の鈍行列車はやってきた。
オランダに入ってすぐの分岐点となる駅、Venlo(フェンロー)で乗り換えて、当初より1時間遅れて到着するらしい。
私の持っているスマホのSIMはドイツ内でしか使えないやつだけども、最近は電車の中に無料WI-FIがあることも多いので、調べものができてとても便利。それで電車のルートを確認すると、中央駅のひとつ前にアムステルダム南駅に停まるらしい。
宿泊予定のホテルはちょうど2駅の中間地点にあって、歩く距離も変わらない…。
「…でも南駅で降りれば、途中コンセルトヘボウ(コンサートホール)の前通って行けるな…」
あっさり予定変更。笑
アムステルダム南駅にて
初アムステルダムやのに、中央から攻めてかんのか~いハハハ……は?
…か、かいさつぐち?
説明しよう!
ドイツの駅には改札がない! それで彼女は超混乱しているのだ!!
乗車中にきっぷを確認する人が回ってくるのがドイツ方式! きっぷを持っていなくても乗れてしまうが、確認は高確率でされているぞ! バレると罰金だから、気を付けよう! っていうか道徳的に、きっぷは買ってから乗ろう!
えっ、今私が持ってるのドイツ鉄道のスマホアプリだけなんですけど?? きっぷとか要んのけ? 中央駅じゃないと出られんとかあるけ? 誰かに聞こうにも、駅員さんも通りすがりの人もおらんでよ??
どうしよう! どうする!? どうなる千帆!?
次回に続く!
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