【バレエ】足が変形?痛みの原因!?ポワントの改造って本当はとっても危険なんです!

バレエ

こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。

今回はポワント(トウシューズ)の改造について、一度は目を通してほしい大切な記事です。

といいますのも、ダンサー同士の間で語り継がれていくポワントの様々な加工法。しかし、そのデメリットについてはあまり触れられていない現状が筆者には少し気がかりなんです。

プロや経験者がこうしているんだから間違いない」といった妄信は、本当に危険です。

そもそも長年プロとして踊っていた筆者ですら、シューフィッターが頭を抱えるような間違いを犯していたんですから!!(しくじり先生ってやつですね。筆者のようにならないで!笑)

ですのでこの記事では、プロのシューフィッターから教わった「なぜポワントをむやみに改造すべきでないのか」という点に、更に自分なりの見解も加えてお伝えします。

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まず発信するダンサーは、危険性も併せてキッチリ説明するべき

近頃ではバレエダンサーがSNSなどを通して発信する事も、珍しいことではなくなりました。2020年ではCovid-19による世界各地でのロックダウンを受けてか、海外のバレエ団で活躍されるプロの親身なアドバイスなども聞けるようになり、今まで遠い存在だと感じておられた方にとっては嬉しい限りですよね。

プロのバレリーナが提供する話題に、ポワントは避けては通れないでしょう。「ポワントを足にフィットさせる加工法」「甲をきれいに見せるためのソールの切り方」といった自己流カスタム方法は、特に頻繁に目にします。

でもちょっと待って。インソールを半分に切ったり折ったりするのはマジでちょっと待ってください。

プロ・アマ問わず、多くのダンサーが足の造形に悩みを抱えています。それは筆者も同じなので、よ~~~く分かります。プロの工夫を知識として吸収するのも、とてもよいことです。

ですが!! …あ、いいえ。彼女らの発信が一概に悪いと言いたいわけではないのですよ。

しかしポワントを改造することの危険性は、もっと強調してお伝えした方がいいように見受けられます。「ポワント初心者は気をつけて」の一言では、何にどう気をつけるのかも分からず、あまりに無責任すぎやしないかと筆者は疑問に感じます。

バレエなんて普通にやってるだけでも身体を痛めそうなものを、更に魔改造されたポワントで、日常生活にも支障をきたすような故障を招く恐れだってあるんですから!(教壇バァン!)

ポワントを履きたての方や、未来ある若者、そして現在プロとして踊ってらっしゃる方も。ポワントを加工する、ということが何を意味するか分かった上で、取り組んでいただければと思います。

ポワントの改造は、シューズのサポート力を低下させる

なぜむやみにポワントを改造すべきでないかの答えは明白です。

ちゃんとしたシューズブランドのポワントは本来、足のサポートをすることを前提に計算しつくされてあの形になっているから。

ポワントの改造とは言い換えるなら、そのサポートを減らしていくこと。「シューズの力を借りずに、自力で立たなければならない」ということを意味しています。

それってつまり、ポワントに大金を払って、職人のノウハウや解剖学に基づいた最新の技術を捨てるという、もったいないお化けも真っ青になって逃げだすレベルのもったいないことをしてるんですよ…!

更に追い打ちをかけるようで申し訳ありませんが、これはあなたの健康、そしてバレエの上達に深く関わることなので、あえて厳しめに尋ねさせていただきます。

「あなたの足の筋肉量と、正しい姿勢によってのみ得られる足への負担の軽さその2つはプロ並みの水準に達していると胸を張って言えますか?

彼女らは一様に、なんてことないふうに発信されていますが、前提が違うのに条件だけ揃えても、同じ結果になるとは限りません。

それに彼女らは自身の足や身体のことはよく心得ているかもしれませんが、ポワントのプロでも、ましてやあなたの足のプロでもありません。あなたの足を守り育てるのは、あなた自身でしかないのです。

なんて、ここまで言うともうほとんど脅しに近いですが(笑)

筆者はでも、限られた時間の中で余計な遠回りをしてほしくないんです。

サポートがない、もしくは合わないポワントで踊り続けると、指先にマメができたり、いびつな立ち方になってしまう。そうすると、それをかばうようにして不必要な筋肉がつく、痛みが生じる、踊りに変なクセがつく。踊りのクセは、一度ついたらなかなか取れません!

すっごく悪循環ですよね。それだけポワント選びはあなたが思っている以上にあなたの上達に深く関係している、ということでもあるんです。

結論!!!

ポワントを改造してサポート力をなくしたいなら止めはしませんが、改造なんてしなくても自分に合ったポワントを見つける方が大事! です!

極端なたとえになりますが、「インソールを直角に折る」って…。素足で足を伸ばしてみてください。足の裏は実際、直角になってますか? …そういうことです。不必要なんです。笑

芸事に一足飛びなんて言葉はありません。ローマという巨大な美だって一日にして成らず。日々の積み重ねで理想に近付いてゆくのです。共に頑張りましょう!

ポワントを改造しなくても、さくっと解決

分かりますよ。私たちはわがままですから。

「でもそんなこと言ったって、早くポワントを履きこなしたい! 上手に踊りたい! 綺麗に見せたい!」

ですよね?笑

ならどうすればよいか?

ポワントの真のプロ、シューフィッターと相談してシューズを選ぶのが一番よい解決法です。

なぜならいちばん大切なのは、あなたの足に合ったポワントを選ぶことだから。ポワントをあなたの足に合わせることではありません。

いやーここまでえらっそうなことをつらつら語っておきながら、筆者もほんの数年前までは魔改造ポワントでぐらぐらバランス取っていたくちなんですよ。笑

それがFREEDのシューフィッターさんに見てもらってポワントを替えてから、バランスは取れるわコントロールは利くわ、そしてなんと嬉しいことに指先やかかとにマメも一切できなくなりました! 以来ほんとにただの一度も絆創膏を貼っていません。

ポワントを履く方なら、これがどんなにすごいことか分かるはず。ポワントはたとえプロのダンサーだとしても、なんとなく自分の感覚で選んでいたりするものです。筆者はプロの目利きに唸ると同時に、コンプレックスからの救済に心の底から感謝しました。

ポワントメイカーの宣伝やSNSの甲映え写真みたいに甲を押し出したって、そんなのは到底『踊れる位置』じゃない

って。甲の低さに悩み続けていた筆者の呪いを解いてくれました。正しく真っすぐ立つことがなにより大事だと教えてくれたのもシューフィッターさんです。今ではうそみたいに心も身体も軽い。もうイギリスには足向けて寝れません。笑

(なんか、最後怪しいサプリの宣伝みたいになっちゃったな…)

Freed of London®:フリード・オブ・ロンドンはイギリスに拠点を置く、世界的に有名なダンスシューズメイカー。1923年から続く老舗であり、現在もダンスアパレル業界を牽引する。

シューズは職人の手でひとつひとつ作られており、その確かな品質は多くのプロに支持されている。

追記

散々シューフィッターさん上げした直後で大変申し上げにくいのですが…。

筆者のようにプロでも勘違いで色々ポワント加工しちゃってた人間がいるように、日本のバレエショップのシューフィッターさんでも、間違った知識でダンサーと接している方はいらっしゃるようです。

25㎝の足サイズの方に23.5㎝のポワントを勧めるって、それもうシンデレラの継母やん!!笑

プロという称号に騙されない」というのはひとつのお勉強になりますね…。

まとめ

いかがでしたか? ポワント選びの重要性・改造の危険性が少しと言わず、ちゃんと伝わっていることを願うばかりです!

安心してください。シューフィッターさんが教えてくれたポワントの各部位の役割や、真っすぐ立つとはどういうことかについてはまた別の回で詳しくお伝えしたいと思います! ではまた~!

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