【バレエ】今からあなたの4番ポジションに革命を起こします【できない&やりづらい方へ】

バレエ&劇場
Photo by Bruno Horwath on Unsplash

こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。

以前「脚を出した状態から、ひざを伸ばしたまま5番に戻す方法」について書いた際、「ぜひ4番ポジションも!」とリクエストをいただきました。ありがとうございます♪

足のポジションの中では苦戦している方がおそらく最も多いであろう4番。

「いったんプリエを挟めば、できないことも…ないかな?笑 けどタンジュ(デガジェ)からかかとを置いたり、足をスライドさせて4番にもっていくのは難しい~!」

そんなお悩みを抱える方にぴったりの記事となっております♡

この記事を読めば、今まで力ずくで無理やりかかとを前に押し出していたのが、嘘みたいに! ラクラク! 4番ポジションができちゃう!!

「またまた~! 誇張しすぎでしょ!」

と笑い飛ばしてはみても、…気になりますよね? 「4番×ラクラク」って言葉の組み合わせなんて、見たことないですもんね。笑

今は嘘だと思っててもいいので、まずはいつものように試してみてくださいまし♡ 今回もどうぞよろしくお願いいたします!

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4番ポジションをラクにする手順

4番ポジションをラクにする手順はこうです♪

  1. 軸脚の腰位置を高く保ち
  2. アンディオールしながら
  3. 骨盤をゆがませず
  4. 脚と骨盤を別個に使う

これらを可能にするための方法は既に書きましたので、それぞれ目を通していただけると嬉しいです。(いや~、記事のストックが増えてくるっていいですね~!笑)

手順1

まずは①軸脚の腰位置を高く保つ方法から!

参照:【バレエ】諦めるのはまだ早い!動脚のひざを曲げないで5番に戻す方法♪

記事をかいつまんで説明しますね。

図A(1番ポジション)同様に、床に対して垂直な軸脚腰の高さを保ったまま、図Bの5番へと移行します。そうしますと脚を出したり戻したりする際に、ひざが曲がりません。ナナメの軸より、垂直の軸の方が腰位置が高くなるからです。

上の星の位置を見ると分かりやすいですね。片脚軸で立つときは常にかかとの真上に骨盤がくるのが理想です。

4番では軸は垂直のままというわけにはいきませんので、応用していきましょう!

動脚が前にくるときは軸を前傾させ、反対に後ろにくるときは軸を後傾させます。必ず軸脚だけね! 骨盤まで倒れてしまわないよう、しっかり立てておきましょう♪

脚と骨盤を別々に分けて使うコツは、後ほどご紹介します。

手順2~4

なぜ多くの人にとって4番が難しいのか?

この答えは「ターンアウトが難しいから」だと筆者は考えるのですが、いかがでしょう?

「4番に置くときはかかとを前に!」…ってそんなん分かってるんですけど! 分かっててもできひんのですけど!!

って叫びたくなりますよね。4番考えた人を、全力で呪いたくなりますよね。笑

そんな苛立ちの日々とおさらばしてもらうために、下2つの記事を書きました♪ 

手順2~4を攻略するコツは1つだけ!

青いハートで示した恥骨のすぐ上のあたりを、洗濯バサミで留めるようにぴたっと閉じておきます♪ ハートが真ん中で割れないよう、横長にだれていかないよう、縦長の型に整えておくようなイメージです。

なぜここの意識が必要かというと、このハートはバレエのターンアウトをつかさどる『内転筋群』の始まる位置だから!

ターンアウトの邪魔をするおしりの力を抜いて、チビル筋(もう覚えていただけましたか?笑)を発動させると、ももの内側が勝手に前を向いてくれる仕組みとなっております♡

これはほんとにかいつまんでお話ししているだけですので、面倒でも元の記事を読んで理解を深めてくださればすぐにでも『できるスイッチ』がオンになりますよ~!

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4番をするときのコツ2つ

さて、手順が分かったところでコツを2つだけ!

①足は床に吸い付いていく

②背中を強く伸ばす

足は床に吸い付いていく

もしあなたの先生が、たとえばプル・レ・ピエ(タンデュからかかとを床につけ、また戻ってくる動作)をするとき

「床の抵抗を感じて! レジスト!」

とおっしゃっていたら、その言葉は右から左へ聞き流していただいて結構です♡(先生への反発…!笑)

なぜなら床に抵抗や反発をするほど、余計な力が入るから。それも絶対に入ってほしくないおしりや外ももに、です!

おしりやももに力が入ると? どうなるんでしたっけ。

そう、ターンアウトの妨げになるんです!

でも、いきなりふにゃっと力を抜いたり、つま先の次にもうかかとがついている、というわけには参りませんものね。ではこんなイメージならどうでしょう。

床が、たとえばプールやお風呂の底にある排水溝みたいになっていて、そこに足を近付けたとしたら?

排水溝に近い所から順に、肌がぴたっと吸い付いていくんじゃないかな、と思うのですがいかがでしょう!

これから「抵抗」や「反発」といった言葉は、頭の中でこう置き換えてみてくださいね。

足は床に吸い付いていく

でもまじでこれ、教えてくださってる先生に「あなた間違ってますよ」なんて絶対言わないでね。あなたが先生に煙たがれるのもさることながら、筆者もやいやい言われるのやですもん。頭の中で考えるだけに留めておいてくださいね。笑

腰を強く下に伸ばす

ふたつめのコツは腰を強く下に伸ばすこと!

ここでいう腰は、肩甲骨の下あたりから骨盤にかけてのこと。ここが丸まったり緩んだりすると、かかとが自動的なターンアウトにならなくなってしまうのでご注意を!(動足を前に置くときの方が丸まりやすいかな?後ろよりも)

具体的なイメージは、「ゴムチューブを持って、下に引っ張る」かんじ。

背骨のすぐ両脇にね、背骨がぺしゃんこにならないよう支えてる長~いチューブみたいな筋肉があるんですよ。仙骨せんこつの記事でちらっと触れた『胸最長筋きょうさいちょうきん』ね。

この筋肉を肩甲骨の下あたりでガッと掴んでおいて、4番になるのと同時進行ぐぐぐ…と下に伸ばす!

4番にもっていくのと同時進行、ということは軸脚が前傾(or後傾)していくのと同じタイミングということ。エネルギーは主にここと、チビル筋に集中しています。

お伝えした手順やコツの通りにするとかかとは勝手に前を向くはずなので、他の余計なことは一切考えなくてよし! あっ嘘! あとデコルテや顔のつけ方をきれいに魅せるだけでよし!笑

かかとを置きながら「脚がもう少し足りない…!」と感じるときは骨盤を下げるのでなく、そのちょこっと上! 腰を下に伸ばしてみてくださいね♪

というわけで、コツ2つでした!

終わりに

難しい4番ポジションをラクにする手順とコツ2つ、いかがでしたか?

実際、踊りの中では脚をこね回しているヒマなどなく、4番の形を一瞬でつくらないといけませんよね。ですので腰とチビル筋のエネルギーを感じながらも、他は適度にリラックスさせて臨むのがよいです。特にももの前や外側に力が入らないよう注意しながら、試してみてくださいね♪

それと筆者、沢山の先生がおっしゃることと逆のことを言っている自覚はありますので、これは毎回念押しさせていただいているのですが…

一言申し添えておきたいのが、筆者の考え方のせいでお教室の先生とトラブルになってしまうことは避けてほしいということ。「いやドイツのプロダンサーがこう言ってましたんで!」みたいな、先生からしてみれば「じゃあ来なくていいです!」と返したくなるような感じ悪~い言い方は絶対絶対やめてくださいね。「あ~少し試したいことがあるんです~」くらいぼやぼやにぼかしてください。笑

それでは最後に、要点のおさらい♪

4番ポジションの手順

  1. 軸脚の腰位置を高く保ち
  2. アンディオールしながら
  3. 骨盤をゆがませず
  4. 脚と骨盤を別個に使う

4番ポジションをするときのコツ

  • 足は床に吸い付いていく(反発や抵抗はしない)
  • 4番に置きながら、軸が前傾(or後傾)するのと同時に腰を下に伸ばす

ラクラクできましたか? できてたら嬉しいなー! 報告待ってます!

できなかったときも教えてくださいね♡ 一緒に対策を考えましょう!

基本的な姿勢のことから書いてますので、よければまとめページの記事を、上から順に読んでみてくださいね。それではまた~!

バレエ上達へのまとめページはこちら

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