こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
バレエをやるからには上達したい! いつまでも下手でいい、なんて方はいませんよね。
そこでプロである筆者が(というと天狗感がすごいな笑)、上達するかしないかの分かれ目と言っても過言ではないほど大切なことを、4つに絞ってお伝えしたいと思います。
- 他人にされる注意を全て自分のものだと思う
- 復習と自習が別物だということを知る
- 鏡を見る
- 上限をなくす
では、なぜこの4点がそんなにも重要なのでしょうか?
上達したい方も! 伸び悩んでますって方も! ぜひご一読くださいませ♪
他人が受ける注意を全て自分のものとして受けとめる
他人が受ける注意を全て自分のものとして受けとめる。
これは、筆者が子どもの時から実践してきたことです。
一度のレッスンで、自分がもらえる注意の数には限りがあります。なぜなら残念なことに、先生の目は2つしかないし、先生の口は同時にいくつもの注意を言えないから!笑
ひとつひとつのレッスンをより有意義にするため、「その発想はなかった!」という方は今すぐマインドを切り替えてみてくださいねっ。
そうすることでコールド(群舞)に不可欠な『外にアンテナを張る力』も、着実に養われます。
踊りの上達だけじゃなく、踊りの根本的な楽しさにも繋がるのでせひ試してみてほしいです♪
「そんなの当然じゃーん!」という方には次のステップ。
なぜその人がそう言われているのかを考える。
他人の身体を自身と同等レベルで考えられたら、自然と『見る眼』も鍛えられます。
そして向上した審美眼を、自分の成長にも活かしましょう♡
復習と自習が別物だということを知る
復習と自習が別物だということを知る。
復習は習ったことをおさらいする時間。対する自習は、「自分のことについて理解を深める時間」だと筆者は考えています。
具体的に挙げるなら、「腕はこういうふうに動かしましょう」と習い、その通りになぞってみるのが復習。その過程で「なんだか肩が上がっている」と気付くことが自習です。ですから頭を空にして行う反復練習は、自習でも何でもありません。
この動きをするときはいつも右に倒れてしまうな、と自分のくせを観察したり、アラベスクの上がり方に左右差があるのはどうしてだろうなと考えたり。
そういった実りある自習の時間が、あなたの上達を確実に助けてくれます。
両者が別物であることを知った上で、自習を濃くするよう心がけてみてくださいね。
鏡を見る
鏡を見る。
レッスン中に「鏡を見ないで」「先生があなたの目の代わりだから」と注意されたりもしますが、素晴らしい踊りをするダンサーで、鏡をガン見して研究をしない人など筆者の知る限りひとりもいません。
もちろん舞台の上で「前(鏡)を見るくせ」が出るのは困りものですので、先生がそうおっしゃる気持ちも承知しております。ですので、落としどころとして「自習のときには鏡をフル活用する(レッスン中はほどほどに)」が最適解なのかな、と思います。
筆者はプロなので自分の身体は自己責任、という前提はもちろんあります。けれどそれ以上に、自分の納得のいく踊りがしたい、という欲求が上達を加速させる原理は、誰にも当てはまるのではないでしょうか。
上限をなくす
上限をなくす。
漫画『スラムダンク』の名言に、「諦めたらそこで試合終了だよ」というものがあります。
そう、枷を作っているのは自分自身に他ならないのです。
「自分はできてる」「これ以上は上達しないだろう」
そう考えたら上達はそこで止まってしまいます。上に達すると書いて『上達』ですが、達すると終わってしまうんです。
いつも心に松岡修造を。ネバーギブアップ。
終わりに
プロとしてお恥ずかしい限りですが、2~4は全てこの1年ほどで得た気付きです。
実際にこう考えるようになってから1年で随分と踊りが進化したのを実感しているからこそ、こうしてシェアしてみました。記事は楽しんでいただけたでしょうか。
特に4! 筆者も長年バレエを続けていて、「まあこんなレベルで終わるんだろう」と思っていた数年前の自分に喝を入れたいです。「あなたはまだ本気で自分と向き合ってない」と。
前よりもっと理想に近付けた、筆者の具体的なアイデアはこちらの記事にまとめてます。(随時更新中です!)どうぞ参考になさってください!
↓バレエ上達へのまとめページはこちら↓
なにか感じたことがありましたら、お気軽にコメントくださいね! それではまた~♪
コメント