こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
今回は「動脚のひざを伸ばしたまま5番ポジションに戻す、具体的な方法」についてお伝えしていきまーす!
もう力ずくで5番に入れなくていいんですよ、皆さん!!笑
いつものように、どなたさまも今すぐ試したくなるカンタンな考え方! ですので、ぜひご参考になさってくださいね♪
ひざを伸ばしたまま5番に入れられない理由
どんなお教室でも、出した脚を5番ポジションに戻すときは
「おひざを伸ばしたまま」
と習います。ですから皆さんも「伸ばしたまま…!」と極力心がけますよね。
でも、どうしてもひざは曲がってしまう。
この理由、ご存知でしょうか?
「脚が太いから?」
ではないのでご安心を!!
「ターンアウトができてないから?」
うーん、ターンアウトは今回あまり関係ないの。だからターンアウトに自信がない方でも実践できることですよ♪
「引き上げが足りないから?」
あっ、近いですね! でも引き上げって何でしょう? 引き上げを意識していたら、脚はきれいに5番に入りましたか? 先生は、具体的に教えてくださいましたか?
実は教えてる側もあまりよく分かっていないことが多いんです、このからくり。
ですので筆者がこっそりタネ明かししちゃいます!
ではまず、こちらの手描き感あふれるイラストをご覧になっていただきましょう。勘のいい方は、これだけでもうピンとくるかも。
薄い紫は軸脚。濃い紫が動脚になります。
Aは1番ポジションです。
Bが1番ポジションだったときの脚の軸を保ったままの5番。
Cは、おそらく多くの人がイメージしている5番です。
結論から言いますと、私たちが目指すべきはBの5番です。
えっ嘘、習ったのと違う! と、もしかしたら思われるかもしれませんが…
Cの5番では、ひざを伸ばしたまま5番に戻すのは物理的に不可能なんです。
もう何をどう頑張っても無理。おしりをフリフリするくらいしか手立てはありません。「鳥の求愛ダンスではなくバレエを踊りたいんだー!」という方は、ぜひ続きを聞いてください。笑
Cでは骨盤は均等に両足の真上にあって、安定感は出るかもしれません。ですが、そのぶん軸はナナメになります。軸がナナメになる、イコール腰の位置が下がるということ。
すると動脚は出すときも戻すときも、緑の矢印が描く道すじを通ります。はい、ご覧の通り床にめりこんでます。でも実際床にめりこむわけではないので、都度ひざを曲げざるをえないというわけなのです。(もしひざが曲がってないなら、あんさんそれは骨盤をゆがめて使ってるってことでっせ)
どうしてもその仕組みが理解できないときは、ゴルフのスイングを想像してみてください!
クラブは地面すれすれを通らないといけませんよね。クラブの長さは一定ですから、スイングの途中で地面につっかえてしまうなら、それは手の位置が低いということ。腰の位置が低いと、それと同じことが脚でも起こるというわけです。
腰の位置が低いと、脚が地面につっかえてひざが曲がってしまう
コメント
記事を書いてくださりありがとうございます。
5番意識して入れてみようと思います。
4番ポジションを正しくするにはどうしたらいいのでしょうかq
コメントありがとうございます。
4番も中々の曲者ですよね!
考え方は同じ、軸足を1番の高さに保ったまま、骨盤を立てたまま置くようにします。
ですが4番は体重移動も多いポジション。次はどちらの脚が軸になるのかをしっかりと意識していることが大切です。
と、これだけでは分かりにくいですよね…。また改めて、詳しい記事を出そうと思います。
とてもいいアイデアをありがとうございました! またよろしくお願いいたします。