こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。
春の味覚『Bärlauch(ベアラオホ)』は、ニラが出回っていないドイツにおいてかなり貴重なハーブです。
売られている期間は3月の終わり~4月の1か月ちょっとのあいだくらいかな? 短いですよね…泣
ベアラオホは英語では『ラムソン』。日本語では『クマニラ』や『クマネギ』と呼ばれ、ドイツ語の直訳と言って差し支えありません。
熊さんが冬眠から目覚めて最初にこの球根を食べるから、という名前の由来が一説にあるそうな。(可愛すぎか?)
条件が揃えば、自然公園などにも群生していますよ。「えっ? 森の中のイタリア料理店?」みたいなにんにく臭が漂ってきますので、すぐに分かります…。笑
ニラやにんにくみたいに臭くておいしいこのクマニラを、元同僚である友人が毎年「春の香り便」と称して送ってくれます。これがなんと、お庭の採れたてなんですよ~♡ 花が咲いたら食べられなくなってしまうので、いつも色んな人におすそわけしてくれているんです。
今年もたっくさん楽しませていただきましたので、何を作ったかご紹介したいと思います♪
2021年クマニラ祭り
醤油漬け
毎年いの一番に作るのが醤油漬け!
1週間以内に食べきる場合は、水洗いするだけでもOK♪ 生の香りがやはり一番パンチがきいてます!
長期保存するときはさっと湯通しを。瓶もしっかり煮沸消毒してくださいね。
香りが醤油に移っていくのもたまりません~! みりんやごま油を加えたアレンジなどもいいですよね。
クマニラ玉
写真こそ撮らなかったけど何回もリピートしたし、一番好きだったおかずかもしれない…!
- フライパン(鉄製推奨)に油を多めに熱する
- 煙が立ち上るくらい充分に温まったら、ざく切りにしたクマニラをバッ!
- 間髪入れずに、塩胡椒しておいた溶き卵をジャッ!
- 菜箸でぐるぐるするなど
レシピ書くまでもなかったわ。シンプルイズベストやね。
ナムル
もやしのナムルです。にんにくのすりおろし入り。臭さと美味しさは比例します。
ちなみにこの黄緑と紫のガラスの器ですが、滋賀県長浜市に『黒壁スクエア』という江戸時代の古い町並みを残すエリアがあって、そこのガラス吹き体験で作ったものなんです!
体験教室の楽しさは言わずもがな、ガラス工房なども見応え充分! そして近江牛などのグルメなども堪能できますので、旧市街+のんびり+グルメ旅が好きな方にはとってもおすすめです~♪ (マニア垂涎必至の海洋堂ミュージアムもあります!!)
おつゆ
だし汁とおしょうゆのあっさりおつゆも、クマニラの風味が引き立ってすごく良かったです!
だし汁を煮立たせたところに食べやすい大きさに切ったクマニラを加え、おしょうゆ、みりんorお砂糖、お塩などで味を整える
なんや言うても、この最強のおだしさえあればおうちが料亭になります。本当にありがとうございます、ありがとうございます…。
パッタイ
ちょっと待って、具が多すぎて麺見えてへんやん。(へたくそ)
タイのライスヌードル『センレック』で作るタイ風焼きそば、それが『パッタイ』。
- 乾麺は茹でる前にしっかり水戻ししておくことで、もちもち食感に
- 麺を茹でるお湯に油を入れておくと、麺同士がくっつきにくくて良き
- 具は、冷蔵庫を開けて眼に映る全て入れたらいい
- タマリンドペーストの代用は梅干しや、ルバーブを塩で炒めたナンチャッテ梅肉など
- ココナツオイルで炒めるとそれっぽくなった
- ナンプラーとかヌクマムかけたら大概それっぽくなる
- 最後に刻んだピーナッツとか、パクチー(コリアンダー)をふぁさっ…ってかけたら最高にそれっぽくなる
クリームスープ
これは件の友人がクマネギ収穫祭(自宅パーティー)を開いてくれる時に作ってくれる、クマネギのクリームスープです♡
ハンドブレンダーかミキサーが要りますが、ぜひお試しを♪
(ハンドブレンダーはこういうやつね)
※友人によるこちらのレシピを参考にされる場合は、以降24時間ほどは誰にも会わない覚悟でいてください(もしくはにんにくの量を調節してくださいw)
材料(最終的にだいたい800㎖くらい)
- クマニラ もっさり約300g
- にんにく 1玉
- たまねぎ 1個
- じゃがいも 中1個(増やすほど粘度が増す)
- 野菜だし汁 500~600㎖
- 生クリーム(Schlagsahne) 100~200㎖
- 塩・胡椒・ナツメグ 少々
- にんにくをみじん切りにし、油かバターでじっくり火を通す。色づいてきたら、みじん切りにしたたまねぎも加える
- (後でピューレにするため)小さく切ったクマニラ、1㎝程度の角切りじゃがいも、野菜だし汁を加え、沸騰したら弱火にして10分ほど煮る
- ブレンダーやミキサーにかけてなめらかにする
- 生クリームを加えてからは煮立たせないよう注意して温める
- 塩胡椒とナツメグ少々で味付けする
野菜だし汁
私はいつも野菜のはしくずを集めておいてだしを取ります。ベジフロスっていうのかな? 漫画にあったのをまねしてからハマりました。仕送りのお野菜を持て余す女子が、隣人のお肌つるつるベジ男子に料理を教わる的な。よくあるパターン。笑
ペスト
ペストにすると、やはり使い勝手がよいですね!
ミキサーに刻んだクマニラと、ひたひたに浸かるぐらいのオリーブオイル、塩胡椒。そして今回は松の実を入れましたが、ひまわりの種なんかですとあっさり仕上がると思います。
ちょっと分かりにくいけど、カビみたいに見えるやつがそうです。所々にアクセントがきいたピッツァになっておいしかったですよ♡
瓶の中ではペストをオイルですっかり覆いきり、冷蔵保存が鉄則です。でないとカビがるんるん♪ しちゃって悲しいのよ…ほんとに悲しいから…。
餃子
初めて餃子に入れてみましたが、クマニラの香りが薄れてしまってちょっともったいなかった! ひとつ前のペストを、焼いた後にかければよかったのかも?
やっぱり生に近い状態で食べるのがいいんですね。なるほど。ふむふむ。なるふむ。
祭りのあと
というわけで8種類ほど載せてみましたが、いかがでしたか? 食テロでしたか?(・∀・)ニヤニヤ
皆さんは他にクマニラのおすすめ料理などありますか? もしありましたらば、来年ぜひとも試させてください♡
旬のものを食べて、エネルギーチャージ! それではまた~♪
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