若いバレエダンサーは絶対読んで! 踊りも上達しながらすぐに痩せられるプロのダイエット法をお教えします!!

バレエ&劇場

こんにちは! ドイツの劇場専属バレエダンサーとして働いて15年目になります、筆者の川端です。

今回の記事ではバレエに携わる方もそうでない方も、程度の差こそあれ気になるであろうダンサーのダイエット事情、プロのマインド、そして普段の食生活について書こうと思います!

お知り合いになった方からは真っ先に「食事制限などはやはり厳しいんですか?」と尋ねられますので、ではこちらの記事を読んでください、とこれからは答えてゆきたいです。笑

若いダンサーの皆さんには、目から鱗! な情報があるかもしれません!!

それでは早速、いってみましょう!

スポンサーリンク

ダンサーの食事制限

まずは「すぐに痩せられる」というタイトルに惹かれてお集まりになったダンサーのあなたへ。

ごめんなさい、タイトル一本釣りです!!! でも…

自分は下手だから、せめて痩せなきゃ

今、ぎくっとしませんでしたか。

痩せてないとバレリーナじゃない。プロになんてなれない

そんな呪いの言葉を自分に呟いていませんか。そして無理のある絶食をしたりしていませんか。

今すぐに痩せたい、何としてでも痩せると意気込んでいる若いダンサーの方にこそ読んでほしいです。目を覚ましてほしいんです。どうか最後まで読んでください。

その気持ちは、よく分かります。筆者も同じでしたから。

ドイツに留学したはいいけれど、周りは上手な同年代ばかり。言葉も分からない、うまく意思表示できない。あれ? いつの間にか太った? 下手なんだから、せめて痩せて見た目だけでも…。大丈夫、痩せるのなんてバレエがうまくなるより簡単だし…。

焦りに駆り立てられると、ダンサーはす~~~ぐこんな思考に陥ってしまいますよね!!!

でもちょっと待ってください。確かあなたはバレエがうまくなりたいんでしたよね?

あなたがダイエットなんぞにかまけている間に、周りは練習に打ち込んで上達していってますよ。見た目だけバレリーナっぽくなったところであなたは下手なまま。それって真の目的から外れていませんか?

筆者もプロの端くれですが、最近では「健康なものを食事に取り入れる」くらいのマインドです。周りを見渡してもそうです。

なぜなら私たちは失敗も踏まえて、もう知っているのです。

人は『食べない』という言葉を思い描いた瞬間から、食べることしか考えられなくなること。

『痩せたい』と思った瞬間から太りだすことを。

絶食ダイエットが必ず失敗する理由

だって人間が本能的に「食べたくない」なんて思うはずありません。食べなければ死んでしまいます。ふつうに。

だから食べない期間をいくら設けたところで、身体は元の身体に戻ろうとするのです。あなたの意志が弱いからでは決してありません。自然な反応ですから、どうか安心して。

もっと深刻なのは、食べることを受け付けられなくなった方たちです。呪いが、病(やまい)になってしまうこともあります。それは身体の成長の妨げになったり、子どもを望めなくなったりという形で現れるのです。

未来の自分の可能性を狭めてしまわないで。お願いです。

細いバレリーナは、実は生まれつき細かったり代謝が鬼のように良かったりというケースは多々あります。命を削ってまでそれに太刀打ちする必要はありません。

表現力、テクニックの確かさ、仕事を任せられる信頼感……どうしても勝負をしたいというのなら、土俵は他にいっくらでもあります

広い視野でもって、自分にできることは何なのか模索したほうが将来のためにはよほど建設的ではないでしょうか。いやだから将来のために今ダイエットを……ってほらー!! 言ったそばからー!!!笑

ダイエットはすぐに達成感を得られて、そういう意味でハマる方もいらっしゃるかもしれません。でもそれはただの「足踏み」でないか、もう一度よーーーく考えてみてくださいね。

ドイツで採用されるのは、健康的な外見のダンサー

それでも「細い方がいい」のは、日本のバレエスクールの先生の指導によるものでしょうか? 日本の男性ダンサーは欧米に比べ一回り小柄なのは事実ですから、組んで踊ることを前提に圧力をかけられるのかもしれませんね。

でも、だからといって無理なダイエットに走るのは違います。痩せろとしか言わずあなたの身体を気遣いもしないその先生とは、適度な心の距離を保ってください。

ガリガリでなければプロになれない。この認識も違います。それは私が証明しています!!笑

少なくとも現在のドイツの劇場では、拒食症などの気配があるダンサーは、採用してもらえませんよ。

自己管理がなっていない、などの問題ではありません摂食障害は非常に繊細な病で、全力のサポートが必要です。でもそれは、劇場の仕事ではありませんよね。言い方は悪いですが、余分な仕事を回避するのは、会社として当然の判断だと思います。

劇場のレパートリーにもよりますが、ドイツで採用されるのは基本的に「踊るための筋肉がついている」ダンサーです。

あと、求められる身長が高い。

女性でも募集要項に最低160㎝や165cm以上など、中には170㎝以上と記載されている場合もあります。日本との大きな違いですね。男性でも180㎝以上の募集をかけているところだって少なくありません。基本的に女性の身長が高い前提なのですから、自然な流れです。

これを聞いたら栄養不足になっている場合ではありませんよね。全力ですくすく育つっきゃねえ!!!

でも「すぐに痩せる」は嘘じゃない!

筆者にも何をせずとも、ともすれば毎晩ステーキを食べていたにも関わらず、するするとすぐに痩せていった時期がありました。それは劇場に勤め始めて、踊ることしか考える暇のなかった時期です。

原因はおそらく、「痩せなければならない、仕事ももらえない」というストレスからの解放ですね。自律神経の安定は、自然と健康的な思考や正常な脂肪燃焼を促しますし。

…というわけで、今から過酷なダイエットに立ち向かおうとしているダンサーの皆さん。そしてそれを乗り越えてこそ一人前だとお考えのプロ志望の皆さん。

あなたが行こうとしているのは、時間を無駄にしたという果てしない後悔へと続く道です。

うまくなりたければ、練習をしましょう。身も蓋もありませんが。笑

『太い自分』、もしくはそう思い込んでいる自分と向き合うのはいやかもしれませんが、とにかくその『太い』を一度取っ払ってみて。身体の動き・位置を注視しましょう。頭を働かせる。それが一番の上達への近道です。

参考になれば幸いですが、筆者にとって自分の身体をありのまま受け入れる大きな助けになったのは、ヨガや瞑想などです。

あと、自分の生活スタイルを踏まえて8か月前からプチ断食を継続しています。これは1日のうち食べる時間と食べない時間を分け、食べない時間を多くするというもの。でも成長期の方は、プチ断食は安易にするべきでないと考えます。

ダイエットのため、ではなく集中力向上や腸内環境を整えるために筆者はしていますが、これらのことはまたの機会にご紹介したいと思います。

ネットには『すぐ痩せるサプリ』『1週間でマイナス5kg!』みたいな広告で溢れかえってますが、まさか信じてませんよね…? それが本当なら人類全員痩せてるでしょって話。

効率よく痩せるなんて考えは不要ですから。どんな体重の人でも、一気にズドンと落とすことほど身体に負担をかけるものはありません

恐らく太った背景にもストレスが絡んでいるものと推察いたしますので、痩せるにしてもゆるーくね。心身を労わってあげてくださいね。

まとめ

結論としては、1日中踊るプロのダンサーはカロリー消費も激しいので、過度なストレスや暴飲暴食、不規則な生活に走らない限りはまあまあ太ることはない、ということです。

(劇場専属ダンサーの仕事内容を知りたい方は、こちらの記事を参照なさってください!)

プロ志望でなくとも、バレエと全く関係ない方でも、無理なダイエットは心身によくないということをご理解いただけたら嬉しいです。

ですから先生も、そして忘れちゃいけない親御さんも! 安易な思い込みや責任感のない言葉で純真無垢なダンサーを奈落の底に突き落とすなんてことは、くれぐれもしないでくださいね!

健康で美しい心身をつくる一番の妨げになるのは、やはりストレスでしょうから…。(あっちなみに筆者のストレスは渡独や就職活動などによるものです、身内の名誉のため)

皆さんにストレス解消法はありますか? よければ筆者に教えてくださいね。それでは~!

最後まで読んでくださり大変うれしいです! ぜひクリックでご自身の所属するジャンルを盛り上げてくださいね。でも欲を言えば、ただいまバレエ記事にむっちゃ気合を入れていますので、もし楽しんでいただけたorためになったという方はぜひぜひ筆者の本業、バレエへ清き1クリックをよろしくお願いします!

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ  にほんブログ村 クラシックブログ オペラへ  にほんブログ村 クラシックブログ オーケストラへ
バレエ&劇場
スポンサーリンク
\シェアもしておくんなまし~/
\フォローしておくんなまし~/
踊るドイツブログ

コメント

  1. 小森弘之 より:

    貴女の企画力とコンテンツの素敵さに
    敬意します。
    インターネットシステム進化を認知しました。
    インターネットライターの未来は魅力的かなと思います。

    • 川端 千帆 川端 千帆 より:

      コメントありがとうございます。

      良質なコンテンツをお届けできるよう、これからも精進いたします。

  2. はるみ より:

    こんにちは!新国のダンサーさんがツイッターでご紹介くださっていて、ブログ読み始めました。とても参考になり、助けられました。もっと早く出会えていたら・・と思います。
    これからも繰り返し読ませてもらうようにします。ありがとうございます。

    娘がバレエを習っていまして、今年からプロのダンサーになるのを目指して、海外のバレエ学校に留学する予定です。千帆さんのお近くに行く予定です!
    私はコンクールには滅多に付き添いしたり見に行ったりしたことがないのですが、会場に行く機会がある時は周りのバレリーナさん達があまりにも細身なのにびっくりします。
    そういったところで〝勝ち抜く?〟(笑)には細身の体型が必要だと指導の先生にも耳にタコができるくらい言われ続けていいます。
    コンクールの審査員、事務局の方々にも「太い子はいらない」とあからさまに言われたこともあります。(というか、現在も言われ続けています。)私の個人的恨み節(笑)にはなりますが、本当、日本のコンクールの在り方にも不信感はずっとありますね。
    年頃の女子の肉付きが良くなるのは自然の成長ですし、私自身〝最大の資産は自分だけ〟というモットーがありますので、子供らにも健康は一番大事にして、自分の好きなことを思いっきりできる人生であってほしいと思っています。

    と、お話は脱線しましたが、これからもくれぐれもお体ご自愛頂き、お仕事頑張ってくださいね。

    • 川端 千帆 川端 千帆 より:

      はるみ さま、
      お返事遅くなり申し訳ございません!! 拙ブログがご参考になったとのこと。とても嬉しいです!
      もうすぐ娘さんがこちらにみえるのですね。自分の人生を懐深く応援してくださるそのお姿に、彼女も大変心強く感じていることと存じます。お気をつけていらっしゃってくださいね。

      さて。これはご質問されたわけではないのですが、ぜひ答えさせてください。
      肉付きが良くなって見えるのには2つ理由があります。
      1つめは脂肪がつく場合。2つめは、不必要な筋肉を使い続けたせいで、不必要な筋肉が、不必要な部位についてしまう場合です。
      後者は外見のバランスも崩れますし、筋肉なので当然、体重は増加します。
      先生の指導不足が原因にも関わらず、その尻ぬぐいを生徒が食事制限でしなければならない。…こんな理不尽には本当に憤りを覚えますね。

      ブログにも書きましたが、バレエダンサーは本来なら減量のことなど考えるひまなどありません。
      健康な食事。質の良い休息。そして意味のある練習。
      そのために、拙ブログもお役に立てますよう精進いたします。
      これからもよろしくお願いいたします!

タイトルとURLをコピーしました