【アドベントとは】ドイツのクリスマスは、1か月も前から始まるって知ってた?

ドイツでの暮らし

ドイツからこんにちは! コブレンツという街の劇場で長年バレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。

先日の記事冒頭でもふれておりますが、ドイツは12月20日まで部分的ロックダウン中…。多くの人がせめてクリスマスには家族と共に過ごせるよう願いながら、日々を過ごしているのではないかと存じます。

なぜなら欧州でのクリスマスはイエス・キリストの生誕を祝うキリスト教の一大行事であると同時に、散り散りの家族が集まって団らんするのが慣わし。日本のお正月並みに大切なイベントなんですよっ!

今回の記事では、そういった日本とは全く異なるドイツのクリスマスの過ごし方について、お伝えしていきたいと思います!

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アドベントと教会暦の関係

「っていうか、クリスマスが1か月も前から始まるってどういうこと??」

と、まずは記事タイトルに目を丸くされたのではないでしょうか。インパクト重視しすぎて、さすがに少し誇張しすぎたかもしれません。笑

正しく言うならば「クリスマスの1か月前からクリスマスを迎える準備をしている」のです。

その準備期間をドイツでは『Advent(アドヴェント)』と呼びます。日本では「ヴェ」が「ベ」表記になったり、『待降節』や『降臨節』といったりします。

熱心なクリスチャンはイエス・キリストの苦難に満ちた運命を慮り、アドベントを断食の期間としたりもするそうです。けれど信仰心の薄れてきた現代では、楽しいイベントのみが受け継がれている印象です。

ではアドベントはいつから始まるのか? 1か月前といってますが、正確には『教会暦』によって定められています。

次項からそれをご説明するにあたり、まずはその教会暦を簡単にお伝えしておきましょう。

クリスマスがキリスト教のたくさんある行事のうちのひとつなのは、皆さんご存知ですね。

キリスト教の行事には、固有のこよみが用いられます。これを教会暦といい、ドイツ語では『Kirchenjahr(キルヒェン ヤー)』や『Kirchenkalender(キルヒェン カレンダー)』などと呼ばれます。

それによるとアドベントが始まる日は、「クリスマス(12月25日)直前の日曜から、4週分さかのぼった日曜日」とのこと。いきなり4週分さかのぼった日曜などと言われてもわけがわからないと思いますので、詳しくご説明していきますね!

ちなみに…

カトリックやプロテスタントの教会暦では、1年の始まりとなる1日目は元旦ではなく、このアドベントの始まる日とされています。アドベントがぴんとこない人でも、新年を迎える日と考えたら、なんだかおめでたいイメージがぼんやりと伝わってきますでしょうか?笑

クリスマス前の準備期間である『アドベント』の始まりの日は、キリスト教で用いられる『教会暦』という特殊な暦によって定められている。

アドベント(待降節)とは

誕生日はあなたが産まれた、ひときわ大事な日。自分のものは特におめでたくなく感じたって、身近な人のお誕生日が迫ったらどうやってお祝いしようかとそわそわしてしまいませんか?

アドベントは、まさにそんな期間。イエス・キリストが人の世に降り立つのを待ち望む時節のことをいうんです。

アドベントの始まりの日は、先ほどお伝えしたように「12月25日直前の日曜から4週分さかのぼる」ので、毎年前後します。

日曜日をさかのぼる…? ってなんだかちょっとややこしい響きですね。要するに、クリスマス直前の日曜日を④として、そこからカウントダウンしていけばいいのです。

なぬ? 説明がへたすぎて分からないとな? それでは実際に、今年を例にしてみてみましょう!

2020年でいうと、25日(金)がクリスマスで、その週の日曜日は20日。これが④になります。1週ずつ見ていくと、③は13日。②は6日。ということは、①は11月29日! 今年のアドベントの始まりは、11月29日でした。

11月29日日曜アドベント第1主日
12月6日日曜アドベント第2主日
12月13日日曜アドベント第3主日
12月20日日曜アドベント第4主日
12月24日木曜クリスマスイブ
12月25日金曜クリスマス1日目
12月26日土曜クリスマス2日目
アドベントとクリスマスの表(2020年の例)

クリスマス2日目って…えっ2日目って!? という疑問には、また今度お答えすることにいたしましょうね。笑

気になるのは主日という言葉ですね。これはざっくり言ってしまえば「日曜日」という意味。イエス・キリストが十字架に磔にされてから生き返った(復活した)曜日が日曜だったことから、全ての日曜は主の日と呼ばれるのです。

主日の前に数字をつけるのは、教会暦では暦を数えるひとつの目安として日曜日が使われているから。全ての日曜日に「ナントカの行事から数えて何回目の日曜日」といった名前がついているんです。たいへん独特な数え方ですよね~!

少し話が脱線しますが…

教会用カンタータも数多く作曲したJ.S.バッハ。「この日にはこの曲を演奏すべし」と、全ての行事と主日に自身の曲をあてがっています

その膨大な量の曲を、葛の葉さんという方が一覧にまとめてくださっています。それがこちら。筆者も毎週日曜にバッハのカンタータを聞く際、たいへんお世話になっております! 感謝!!

同じHP内の『バッハの教会カンタータを聞く』というページでは、前述の一覧に留まらず楽譜や歌詞についても書いてくださっています。リンクフリーとのお言葉に甘えさせていただきました。ご興味のある方はぜひどうぞ。

アドベントとはクリスマスを待つ期間のこと。日本では待降節という。

アドベントはクリスマス直前の日曜から4週さかのぼった日曜日から始まる。

それぞれの日曜日(主日)は数字で表されたりと、個々に名前がついている。

アドベントには具体的に何をするの?

日曜日ごとにろうそくの火をつける

ドイツには『Adventskranz(アドヴェンツ クランツ)』という名のリースがあります。画像の通り、クリスマスらしいデコレーションを施したリースに、ろうそくを4本立てたものです。

Thomas B.によるPixabayからの画像

アドベント第1主日にまず1本のろうそくに火を灯します。第2主日には1本目のろうそくと、新たにもう1本別のろうそくに。画像は3本灯っているので第3主日のものだと分かりますね。第4主日に、ようやく4本全てに火が点くのです。

そう、まあお察しの通り、1本目のろうそくがなくならないようペース配分は考えないといけないけれど。笑

筆者個人的には、こんなふうに一直線に並んでるのはスタイリッシュだなーと思います!

Mario EppingerによるPixabayからの画像

毎日アドベンツカレンダーを開ける

もうひとつのお楽しみは『Adventskalender(アドヴェンツ カレンダー)』!

こちらは12月1日から24日までの毎日、ひとつずつ「扉」を開けていきます。

Gerhard G.によるPixabayからの画像

こういうのが箱になっててね、日にちと同じ数字の枠を、ミシン目の切り込みに沿ってぺりぺり…とはがすんです。

開けた先にはチョコレートやコスメが入っていたり、素敵な詩が書いてあるものも。選ぶカレンダーによっては子どもだけでなく、大人も楽しめちゃうんですね♪

下の画像のような、毎年でも使える袋を用意するのもアリ! 中身をセットして、オリジナルのカレンダーを作ることもできますよ。アイデア勝負ですね! あなたなら、何が入っていたらわくわくしますか?

congerdesignによるPixabayからの画像

クリスマスのデコレーションやお菓子って、ハロウィンが終わらないうちから店頭に並んでたりしますよね。いやどんだけクリスマス楽しみやねんと。そうツッコミたくなるところですが、単純に「細々した準備」がすっごく多いんでしょうね~。凝ろうと思えば無限にできてしまうので、色んな工夫を思いついてしまう方は楽しい反面、かなり時間に追われる羽目になるでしょう。笑

また、劇場の催しものとしてのアドベンツカレンダーも

筆者が以前勤めていたゲラという街の劇場には、本拠地とは別に、街の中心部に小さくってかわいらしい人形劇シアターがありました。そちらをクリスマス仕様に飾り付け、辺りが暗くなった夕方17時、ドアを開けるとそこには毎日違う演目が♪ 演劇、歌、何が出てくるかはお楽しみ! アーティストが子どもたちにわくわくをお届けできる、最高のイベントでした。

まとめ

いかがでしたか? 今回は多くの方が既に解説されているアドベントについて書いてみましたが、筆者の働く劇場や音楽のおはなしとも絡んで、他にはないオリジナルな記事になっていたら嬉しいです。

ドイツ風クリスマスを検討してもらうには、少し投稿のタイミングが遅かったかもしれませんが…笑

よければ今度、アドヴェンツクランツやアドヴェンツカレンダーをご家庭でも取り入れてみてくださいね。クリスマスムードが盛り上がること間違いなしです!

ドイツのクリスマスには日本と異なる点がまだまだあるので、近いうちに更新できたらいいな、と思っています! それでは、また~♪

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