【手記】華がある人、という言葉の意味がようやく分かった【人がなぜバレエを鑑賞するのかも】

ドイツでの暮らし
Image by Marjon Besteman from Pixabay

こんにちは! ドイツの劇場でバレエダンサーとして働く、筆者の川端(@ChihoKawabata)です。

『華がある人』という言葉の意味がようやく分かった。

しかもなんか、物理的に理解した気がする。

そんなお話です。

コンテンポラリーは自由

コンテンポラリーダンスは全てが自由だ。

身体はどんな道筋を通っても、どんな筋肉の使い方をしてもいい。あなたの踊りのセンス、そして生き方が表現にそっくり反映する。

振付家との兼ね合いはあれど、そんな、ある程度フリースタイルなコンテが私は好き。

実際に裸を見せる趣味はないけれど、ないからこそ、丸裸を視られているようなその居心地の悪さが好きなんです。(マゾかな? はっはっは)

対するバレエは「こうではならない」というものがある。

全員が暗黙の了解でその形を目指していて、私は観客に「そんな似たり寄ったりのものばっかり何度も観て、面白い?」と尋ねて回りたいくらいだった。(煽るやん)

前にも話したと思うけども、私は自分が踊ることは好きでも観る方といえばさっぱりで、「観る人の気持ち」っていうのがいまいちぼやぁ…っとしている。

だってね。踊る側にとってバレエは動きのひとつひとつが「針の穴に糸を通すような作業の繰り返し」で、だからこそ絶えず緊張感もある。達成感も。

たとえば沢山回転したりみたいな、分かりやすく穴が小さくって、通るか通らないかぎりぎりだな…っていうのが伝わるものは観客も「湧く」んですよね。

でも古典バレエの中のそういった「技術の見せ場」はほんの一瞬であって。実際は一歩踏み出すだけの行為が既に、針の穴だったりするわけで。

だから見る側にとって、「針の穴に糸を通している人を眺め続ける2時間」は果たして面白いのか? という疑問が今までずっと付きまとっていてですね。笑

社会的ステータスというウェイトの随分と軽くなったバレエを、なぜ人は鑑賞するのか? 何に魅せられて劇場に足を運ぶのか? バレエの美しさの正体とは!?

――次回に続く!!

いやいや、このまま続きます。まだ何も言ってへん。笑

花に似ている(物理)

毎朝レッスンをしておきながら、観客の立場になってみるとやたらおぼろげだったバレエ。

でもほんの数日前のレッスン中、筋肉の使いたい部分だけをもわもわイメージしながら、ふと気付いたことがありまして。

「あ。この形、茎とがくや」

花を下から支える『がく』、そして『茎』。

緑でマークしたとこが、私の使いたい筋肉です。背面もこれと同じかんじだから、ほら。まんま、茎とがくじゃないですか?

だから自然と、思ったんですよ。あっ、『華がある人』っていうのはこの場所、茎とがくの上に、花がぱっと咲いてる人なんだって。ダンサーでいうなら、この茎とがくにあたる部分のスタミナをつけることが、花を長く咲かせるコツなのかもしれない。

それで試しに、レッスン中にその花を咲かせてみたの。

するとまあ、びっくりよ。自分でもびっくりするビフォーアフターよ。

なんか自分からいい香りがするような気さえする。笑

表現の『プレゼンテーション』っていうのは相手に伝えたり、届けたりすることだと思っていた。

けど、ただそこに咲いているだけで十分な表現になるんだ…ってね。分かってよかったね、32歳! ってかんじです。今更、とは口にするまい。笑

人はなぜ古典バレエを鑑賞するのか

現代風の演出を加えたりも、才能ある振付家の改訂もなにもない古典バレエを、人はなぜ見続けるのだろう。動きとかがよく分かってなくても、楽しいものなのかな?

そんな私の謎は、ダンサーが花そのものであると理解した瞬間に、すんなり納得できたんです。

少なく見積もったとしても、この世の約半数くらいの人は「花が好き」で、そのうち約半数はおそらく「花に『見飽きた』という感情を抱くことはない」。

要するにみんな、美しく咲く花を眺めに劇場までいらしてくださるのだろうと。

だから舞台の上だけじゃなく、普段から咲く練習をしようって考えてね。今週はずっとそんなかんじでお稽古をしておりました。自習やバーはまだつぼみで、しっかりと中を育む期間だとしても、センターからは咲かせる。

はなさかじいさんならぬ、はなさかダンサーよ。ええやん! はなさかダンサー!! おもろい!!

あなたの枯れた心に花を咲かせる、はなさかダンサーちほさんをこれからもよろしく!笑

でもね、こうやって考えるとレッスンもすごく楽しかったよ! 踊る人は茎とがくをしっかり作ってね。こちらのまとめページをご活用していただきまして。

バレエ上達へのまとめページはこちら

踊らない人も、ぜひ試してみてほしいな。物理的に、ここに茎とがくがあって、花が咲いてるって、感じてみてほしい。

人生が華やぐこと、まちがいなし。

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コメント

  1. 小森弘之 より:

    とても、わかり良く読ませていただきました。ありがとうございます。

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